猫と美術 Part2
歌川国芳、藤田嗣治、菱田春草、熊谷守一、パブロ・ピカソ、ピエール・ボナール……。古今東西、猫を作品に取り入れた芸術家は多い。
西洋では中世に悪魔の化身として描かれた歴史があり、日本では江戸時代、浮世絵に愛嬌あるキャラクターとして登場した。さらに遡ると、平安時代の宇多天皇は、その日記※に自身の飼っていた黒猫の仕草を詳細にしたため、愛猫家ぶりを発揮している。昔から穀物や書物を荒らす鼠を退治してくれる存在として重宝がられてきた彼ら。人間との関係は様々だが、今も私たちの心を捉えて離さない。
この特集では、猫とアートに関する情報を紹介。遠そうで近い、猫と美術の関係を覗いてみよう。
「猫と美術」Part2では猫のいる美術館を取り上げたが、猫のいるギャラリーも存在する。REIJINSHA GALLERYのオーナーが飼うロシアンブルーの「おでん」は麗人社社内でも愛される看板猫だ。そこで、7月28日号のプレゼントコーナーに「おでん缶バッジ」が登場。同時更新される岡山の特集では、備中松山城の猫城主「さんじゅーろー」にも触れている。猫特集のほかにも、サイト内を隅々まで楽しんでほしい。
※『宇多天皇御記(うだてんのうぎょき)』:『寛平御記(かんぴょうぎょき)』とも