展覧会

空間と作品

会場:アーティゾン美術館 会期:7/27(土)〜10/14(月・祝)

「空間と作品」展 チラシ
美術品が生まれ、受け継がれてきた空間を想像する

美術館の展示室に整然と並ぶ美術品は、今日では誰もが鑑賞できる公共的なものとなっている。しかし、それらが生まれた時のことを振り返ってみると、邸宅の建具として作られたり、プライベートな部屋を飾るために描かれたりしたものだ。つまり、個々の美術作品を所有する人との関係によって生み出されたといえるだろう。さらに作品の中には、時を経る間に何人もの手を渡り、受け継がれてきたものもある。
この展覧会で紹介されるのは、モネ、セザンヌ、藤田嗣治、岸田劉生、琳派による作品から抽象絵画まで、古今東西、さまざまな分野からなる石橋財団コレクション144点。美術作品がどのような状況で生まれ、どう扱われ、どう受け継がれてきたのか、その時々の場を想像し、体感できる機会である。

アンリ・マティス《画室の裸婦》画像

アンリ・マティス《画室の裸婦》 1899年 石橋財団 アーティゾン美術館

展覧会のみどころ

1. 空間演出
「美術品があったその時々の場を想像し、体感してみる」という展覧会のテーマに合わせて、展示空間は来場者が自身でイメージをふくらませることができるように演出される。例えば、「自分だったらこんな美術品に囲まれてリビングでくつろぎたい」という夢想空間は、インテリアスタイリストの石井佳苗氏の協力を得て設営されたものだ。

《鳥獣戯画断簡》画像

《鳥獣戯画断簡》 平安時代 12世紀 石橋財団 アーティゾン美術館

2. 三つのタイプの鑑賞方法
今回の展示では、アーティゾン美術館の前身であるブリヂストン美術館時代から築き上げられてきた貴重な学芸資料を見ることができる。資料にアクセスする方法は、QRコードを来館者自身のスマートフォンで読み込むこと(会場限定)。また、会場では作品それぞれにひと言解説が付けられる他、スマートフォンに美術館オリジナルアプリをダウンロードすれば、無料の音声ガイドを利用することも可能だ。

《青磁鉄斑文瓶(飛青磁花瓶)》画像

中国 龍泉窯《青磁鉄斑文瓶(飛青磁花瓶)》 元時代 14世紀 重要文化財
石橋財団 アーティゾン美術館

3. さまざまな初公開作品
3フロア全てをコレクションで埋め尽くす、バラエティー豊かな作品展示がおこなわれるこの展覧会。収蔵作品はもちろんのこと、アーティゾン美術館では初公開となる作品も披露される。ミニマリズムの画家として知られるロバート・ライマンの大型作品や、イタリアのデザイン界を代表するエットレ・ソットサスの家具、豊臣秀吉の書翰しょかんなど、おなじみの名品だけではない石橋財団コレクションの異なる一面を垣間見てみよう。

岸田劉生《麗子像》画像

岸田劉生《麗子像》 1922年 石橋財団 アーティゾン美術館

出品作家一覧(五十音順)
青木繁、アンリ・マティス、エットレ・ソットサス、エドゥアール・マネ、円空、岸田劉生、草間彌生、クロード・モネ、黒田清輝、コンスタンティン・ブランクーシ、佐伯祐三、ザオ・ウーキー、酒井抱一、ジャクソン・ポロック、鈴木其一、豊臣秀吉、パウル・クレー、パブロ・ピカソ、ピート・モンドリアン、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ピエール・ボナール、藤田嗣治、フランソワ・ポンポン、ポール・セザンヌ、円山応挙、ロバート・ライマン、他

クロード・モネ《黄昏、ヴェネツィア》画像

クロード・モネ《黄昏、ヴェネツィア》 1908年頃 石橋財団 アーティゾン美術館

関連プログラム

アーティゾン美術館外観

アーティゾン美術館外観

土曜講座「空間と作品」
第1回 7月27日(土)「光とアート」
講師
豊久将三(照明家)
第2回 8月17日(土)「暮らしとアート」
講師石井佳苗(インテリアスタイリスト)
第3回 9月7日(土)「空間と作品」
講師
平間理香(アーティゾン美術館学芸員)
第4回 10月5日(土)「音楽とアート」
講師
都 一中(一中節宗家十二世)
(以下は第1回〜第4回で共通)
時間
:14:00〜15:30(13:30開場)
会場:アーティゾン美術館 3階レクチャールーム
定員:80人(事前予約制・先着順)  定員に達し次第、受付終了
※各講座の詳細はアーティゾン美術館ウェブサイト(下記)に掲載
https://www.artizon.museum/program

酒井抱一・鈴木其一《夏図(十二ヶ月図の内)》画像

酒井抱一・鈴木其一《夏図(十二ヶ月図の内)》 江戸時代 19世紀
石橋財団 アーティゾン美術館

[information]
空間と作品
・会期 7月27日(土)〜10月14日(月・祝)
・会場 アーティゾン美術館 6・5・4階展示室
・住所 東京都中央区京橋1-7-2
・時間 10:00〜18:00(毎週金曜日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
・休館日 月曜日(8月12日、9月16日、9月23日、10月14日は開館)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)
・入館料 ウェブ予約チケット1,200円(窓口販売チケットは1,500円)
大学生・専門学校生・高校生無料(要ウェブ予約/入館時に学生証または生徒手帳を提示)
中学生以下無料(予約不要)
※障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料(予約不要/入館時に障がい者手帳を提示)
※ウェブ予約チケットは各入館時間枠の終了10分前まで販売
※予約枠には上限あり(予約枠に空きがあれば、美術館窓口でのチケット購入が可能)
・TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
・URL https://www.artizon.museum

error: このコンテンツのコピーは禁止されています。