公益財団法人SOMPO美術財団が2012年度に創設し、今回で11回目を迎えた「FACE」は、新進作家の動向を反映する美術作品の公募コンクール。同財団が運営するSOMPO美術館では、このコンクールの入選作品を展観する「FACE展2023」が開催される。
【グランプリ】
吉田桃子《Still milky_tune #4》2022年 アクリル/ポリエステル布 112.0×106.0cm
「年齢・所属を問わず、真に力がある作品」を募集したところ、全国各地の幅広い年齢層の1,064名から応募があった今回のFACE。不確かな社会情勢の中、時代の感覚を捉えた輝く作品が数多くあり、それらの審査には長い時間を要したという。三次の「入選審査」、さらに四次の「賞審査」を経て、国際的に通用する可能性を秘めた入選作品81点（うち受賞作品9点）が遂に決定した。また、各受賞者には最大300万円の賞金が与えられる。
本展でグランプリと優秀賞を受賞した4名の作家は、過去3年の受賞者12名からなるグループ展「絵画のゆくえ」（2025年1月開催予定）にも出品予定だ。
【優秀賞】
中嶋弘樹《リビングルーム》2022年
岩絵具、アクリル、箔、絹、和紙、OHPフィルム/キャンバス 162.0×162.0cm
【審査員特別賞（審査員：藪前知子）】
栁澤貴彦《bonfire》2022年 油彩/キャンバス 194.0×162.0cm
FACE展出展作は、油彩、アクリル、水彩、岩絵具、版画、ミクストメディアなど、技法やモチーフが多岐にわたる。しかし、どの作品も観る者の心に潤いと感動をもたらしてくれることは共通していると言えるだろう。会期中は鑑賞者の投票によって決定する「オーディエンス賞」も設けられているので、会場に足を運び鑑賞していただきたい。
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[information]
FACE展2023
・会期 2023年2月18日（土）〜3月12日（日）
・会場 SOMPO美術館
・住所 東京都新宿区西新宿1-26-1
・時間 10:00～18:00 （入館は17:30まで）
・休館日 月曜日
・観覧料 700円（高校生以下無料）
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳を提示の本人とその介助者1名は無料。被爆者健康手帳を提示の方は本人のみ無料
・TEL 050-5541-8600（ハローダイヤル）
・URL https://www.sompo-museum.org