展覧会

2022年度 京都芸術大学 
卒業展/大学院修了展

会場:京都芸術大学 瓜生山キャンパス 会期:2/4(土)〜2/12(日)

京都芸術大学は、13学科23コースからなる国内最大規模の総合芸術大学。
芸術を学んだ学生が社会を変える「藝術立国」を教育目標に掲げ、通学課程では特に “社会と芸術”の関わりを重視した芸術教育を推進している。また、企業や自治体などが抱える課題を、学生たちがアートやデザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」に年間100件以上取り組んでいることも特徴の一つ。学科を超えたグループワークや実際の仕事に取り組む経験を通して、社会性を備えた表現者の育成を目指しているのだ。

昨年度の展示風景(撮影:顧剣亨)

2023年2月4日から12日まで、同学瓜生山キャンパスで「2022年度 京都芸術大学 卒業展/大学院修了展」が開催される。大学のキャンパス全体を“美術館”に見立て、今年は個性豊かな約900点もの作品を展示。

同学は全国でも珍しい卒業展の「アートフェア」化に取り組んでおり、昨年度の総売上は約1,630万円だという。もちろん、作品の売上は学生に100パーセント還元される。若き才能とアート市場を早期に結びつけ、未来のトップアーティストの創出を目指す大学の方針が、明確に成果を上げていると言えるだろう。

昨年度のアートフェアの様子

本展の開催にあたり、卒業展委員長の丸井栄二教授(芸術教養センター教授)は次のような言葉を寄せた。

卒業展・修了展のテーマ「芸術に何ができるだろう」は今回で3年目となりました。
このテーマでの開催をふりかえり、何ができたのかを考えてみました。
コロナ禍での人数と時間制限の設定にも関わらず、多くの方々から予約・来場があったこと。
そして、学生も制作時間や場所に制限がありながらも創り続けたこと。
さらにこの時期に発表するという「責任」と「勇気」を持って指導教員共々、卒業展・修了展に臨んだこと。
来場者の皆様、学生ともに「芸術だからできること」を今まで以上に感じた3年だったと思います。
今回のキービジュアルで表現するフレームを形どる「手」は正に来場者の方々と学生達の手だと感じています。
互いに新たな風景を枠取り、新たな可能性を創造できたことだと思っています。
学生最後の集大成としての本展を是非ご高覧いただければ幸いです。

この京都芸術大学の卒業展、大学院修了展を楽しみにしているアートファンは多い。まだ一度も足を運んだことがないという方も、ぜひこの機会に、若き感性とアートのエネルギーに満ちた瓜生山を訪れてみてはいかがだろうか。

[information]
2022年度 京都芸術大学 卒業展/大学院修了展
・会期 2023年2月4日(土)〜2月12日(日)
・会場 京都芸術大学 瓜生山キャンパス
・住所 京都市左京区北白川瓜生山2-116
・電話 075-791-9122
・時間 10:00~17:00 ※入場受付は16:30まで
・入場 無料・入退場自由(予約不要)
・URL https://www.kyoto-art.ac.jp/sotsuten2022/
・大学オフィシャルサイト https://www.kyoto-art.ac.jp/