夏休みの予定をまだ立てていないという人に、大分市美術館で開催中の展覧会「怖じぃ -こわ～い美術館-」をおすすめしたい。
「怖じぃ」は“こわい”を意味する大分の方言。この展覧会は、「怖じぃ」をテーマに厳選されたコレクションを中心に、大分県内で活動する作家の作品を紹介するもの。
同館が毎年この時期に開催している「アート・ワンダーランド」は、夏休みらしく大人から子どもまでが楽しめる展覧会企画。20回目を迎える今回の企画も、さまざまな工夫が盛り込まれている。タイトルには「怖じぃ」とあるが、実は“怖さ”控えめの展覧会だ。
四谷シモン《木枠で出来た少女2》2000年
未就学児から中学生までの子どもたち、それぞれの年齢に応じたワークシートも用意されている。作品にまつわるクイズが掲載されていたり、鑑賞後の感想を書き込む欄もあるようだ。作品についてより深く考えることができるだろう。
ゴヤ《「ロス・カプリチョス」よりチンチーリャ鬼ども》1855年頃
展示室に加え、廊下など美術館全体が“怖じぃ”に彩られているらしい同館。いつも以上に暑く、長くなりそうな今年の夏こそ、ヒヤっと涼みに大分市美術館へ行ってみよう。
[information]
サマー企画 アート・ワンダーランド2022 怖じぃ -こわ～い美術館-
・会期 2022年7月14日（木）〜9月19日（月・祝）
・会場 大分市美術館
・住所 大分県大分市大字上野865
・時間 10:00〜18:00（入館は17:30まで）
・休館日 9月12日（月）
・観覧料 一般600円（500円）、高大生400円（300円）、中学生以下は市内・市外を問わず無料、子ども（中学生以下）の同伴者は団体料金で鑑賞可能、（ ）内は20人以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳提示者とその介護者は無料
※「大分市美術館年間パスポート」利用可能
・TEL 097-554-5800
・URL http://www.city.oita.oita.jp/bunkasports/bunka/bijutsukan