| 会場:大阪市立美術館 | 会期:4/26(土)~6/15(日) |

本展先行ビジュアル
ニッポンの国宝 OSAKAに煌めく
大阪市立美術館はこの3月、1936(昭和11)年の開館以来初めての2年以上に及ぶ全面改修を経て、リニューアルオープンを迎えた。そして4月13日には、1970(昭和45)年以来、大阪の地で二度目の国際博覧会となる「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」が開幕した。大阪市立美術館を会場に4月26日から開催される「日本国宝展」は、この二つの記念すべき事業に合わせて企画された展覧会。「国宝」という類いまれなる宝と出会い、感動を共有することによって、国や地域を超え日本文化への理解を深める契機となることを目指すものだ。
参考出品を除き、約130件もの国宝が一堂に集うこの展覧会は、生み出された時代を表す鏡でもある美術工芸品、そしてその頂点とも言うべき国宝を通じて日本の美の歴史を辿る、貴重で贅沢な機会となるだろう。美術館のリニューアルオープンと万博の開催が重なるまたとない機会に、初めて大阪で開かれる国宝展であることから、大阪ゆかりの国宝もまとめて紹介される。
現在国宝に指定されているものも、その全てが最初から国宝だったわけではない。何百年あるいは何千年もの時を越えて奇跡的に今に伝わり、国の至宝となったものばかりだ。そうした奇跡を可能にした、守り伝えていこうとする人々の熱い思いとたゆまぬ努力を継ぐべく、文化財を未来へ伝えていくことの意義についても知ることができる展覧会である。

国宝 火焔型土器 縄文時代中期・約5400~4500年前
新潟・十日町市(十日町市博物館保管) 画像提供:十日町市博物館 通期展示
展覧会の見どころ
1. 縄文から江戸まで土偶も名刀も。日本の宝、いざ集結!
日本の美の源流である縄文時代の造形から、仏教美術、中世の水墨画や絢爛豪華な桃山絵画、書跡、刀剣・甲冑・漆工・染織・陶磁器まで、幅広い時代と多様なジャンルの国宝作品によって、日本の美の歴史を辿る。
2. 教科書で見た、あの国宝が一堂に。約130件を展示!
金印「漢委奴國王」、新潟県出土の火焔型土器、神護寺蔵「伝源頼朝像」、狩野永徳の「唐獅子図屏風」、尾形光琳の「燕子花図屏風」……。誰もが一度は見たことのある、あの国宝たちが目の前に現れる。
3. リニューアルした美術館で、ついに大阪初の国宝展が実現!
大規模な国宝展としては公立館として初、そして大阪でも初となる国宝展が、ついに実現する。本展では大阪の国宝も一挙に公開。一新された展示空間で心ゆくまで堪能してほしい。
展示構成
(I)ニッポンの国宝―美の歴史をたどる
日本美術のデザイン―造形の力
ここでは、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」にちなみ、日本美術の造形にみるデザインに注目する。素材の制約や常識を超えた大胆なフォルムの本阿弥光悦作「舟橋蒔絵硯箱」、現在に至るまで多くの人々にインスピレーションを与え続けている尾形光琳の「燕子花図屏風」……。これらのデザインにそなわる力強い輝きは、今なお我々を照らし出しているのだ。

国宝 舟橋蒔絵硯箱 本阿弥光悦作 江戸時代・17世紀
東京国立博物館蔵 画像提供:東京国立博物館 Image: TNM Image Archives 4月26日~5月18日
第1章 日本美術の巨匠たち
雪舟、岩佐又兵衛、狩野永徳、長谷川等伯……。この章では、誰もが一度は耳にしたことのある日本美術の巨匠たちの作品がずらりと並ぶ。彼らが生きた時代の息吹と、作品にみなぎる圧倒的な力を、心ゆくまで堪能しよう。

国宝 楓図 長谷川等伯筆 桃山時代・天正20年(1592)頃
京都・智積院蔵 5月13日~6月1日
第2章 いにしえ文化きらきらし
いにしえの作品は、現代人には思いもよらぬ形と彩りを備えている。既存の文化と海外からの多大な影響とのはざまで生み出されてきた日本の作品群。それらは、きらきらとした華を咲かせるべく、自らの境地を模索してきたのだ。第2章では、独特な造形感覚による土偶、高度な加工技術による金工品、精緻な蒔絵や染織品などの名品の数々が紹介される。

国宝 金印「漢委奴國王」 弥生時代・1世紀
福岡市博物館蔵 画像提供:福岡市博物館 4月26日~5月7日
第3章 祈りのかたち
わが国では、神道と仏教が厚く信仰され、祈りのかたちがさまざまな造形となって現れてきた。ここでは、平安貴族の洗練された美意識が表現された仏画の名品や、六道に堕ちる恐怖が生み出した地獄草紙、奇譚を描く絵巻物など、各時代を代表する珠玉の名品の数々が紹介される。また、全国の神社仏閣で多く造られた仏像や神像をはじめとする彫刻作品を、天井の高い特別展示室に広々と展示。美術館に居ながらにして信仰のパワーみなぎる清浄なる空間をぜひ体感してほしい。

国宝 信貴山縁起絵巻(飛倉巻、部分) 平安時代・12世紀
奈良・朝護孫子寺蔵 画像提供:奈良国立博物館 4月26日~5月18日
第4章 優雅なる日本の書
日本の書は漢字の伝来に始まるが、日本語に合わせた仮名が生まれるなど、独自の歴史を歩んできた。この章では、平安時代に盛興した「和様」の書や、「高野切」に代表される流麗な仮名作品など、「日本の美」を紹介するにふさわしい選りすぐりの名品が展示される。

国宝 古今和歌集 巻第二十(高野切第一種、部分) 伝紀貫之筆 平安時代・11世紀
高知県立高知城歴史博物館蔵 5月20日~6月1日
第5章 和と漢
日本の中世は、伝統的な「やまと絵」に加えて、禅宗とともに中国から伝えられた水墨画が愛好された時代であった。天皇や武家を描くやまと絵肖像画、足利将軍家御用絵師の水墨画、唐物として珍重された中国絵画の名品が、第5章では紹介される。

国宝 伝源頼朝像 鎌倉時代・13世紀
京都・神護寺蔵 6月3日~6月15日
第6章 サムライ・アート
刀剣・甲冑は、武士の誇り。それらは、研ぎ澄まされた精神性を宿す日本文化の顔として今日では世界に知られている。金工、漆工、皮革加工等の複数の技術が総合して制作された作品群は、ある意味で日本のハイテクノロジーの頂を示すもの。ここでは、姿形、制作の流派、伝来の歴史を堪能できる名品の数々が展示される。

国宝 赤韋威鎧 平安時代・12世紀
岡山県立博物館蔵 画像提供:岡山県立博物館 5月20日~6月15日
(II)おおさかゆかりの国宝―大阪の歴史と文化
古墳時代、大陸からの技術や仏教などの文化は、海外への玄関口であった難波津から大和朝廷へともたらされ、全国へと広まった。それ以降も、大阪は大陸や諸国との交易拠点であり、経済・文化の中心的都市となって発展してきた。大阪の社寺には国宝に指定された多数の宝物が所蔵されているが、それらは大阪が古代より続く長い歴史の中でいかに重要な役割を担ってきたかを示すものだ。また、藤田美術館に代表される大阪の実業家らによる蒐集品は、1950(昭和25)年に国が文化財保護法を制定する以前に、巨額の私財を投じることで破壊や盗難、海外への流出から免れた文化財である。大阪で初めて開かれる国宝展であるこの展覧会では、大阪の歴史や文化の厚みを示すべく、大阪にゆかりの深い国宝が一挙公開される。

国宝 薬師如来坐像 平安時代・9世紀
大阪・獅子窟寺蔵 撮影:佐々木香輔 通期展示
日本の美を未来へ―紡ぐプロジェクト
この展覧会は、日本の美を守り伝えるために読売新聞社と文化庁、宮内庁が連携・協力して取り組んでいる「紡ぐプロジェクト」の一環として開催される。その「紡ぐプロジェクト」の柱の一つが、文化財の現状を損なうことなく安全に未来へ繋げていく上で欠くことのできない修理助成事業。
今展の収益の一部は、「紡ぐプロジェクト」におけるこの修理助成事業に充てられるが、展示会場では「紡ぐプロジェクト」の助成によって修理がなされた作品も公開される。来場者にもきっとその意義が伝わるはずだ。

国宝 扇面法華経冊子 法華経巻第一(扇九) 平安時代・12世紀
大阪・四天王寺蔵 撮影:城野誠治 扇九は4月26日~5月11日 展示場面替えをして通期展示
特別展示 皇居三の丸尚蔵館収蔵品にみる万博の時代
皇居東御苑内にある皇居三の丸尚蔵館は、皇室に代々受け継がれた絵画・書・工芸品などを中心とした美術品類を収蔵、展示公開する施設。この展覧会では皇居三の丸尚蔵館の収蔵品の中から、1900年のパリ万博への出品作や明治期の内国勧業博覧会への出品作等が特別に展覧される。
「日本国宝展」×「刀剣乱舞ONLINE」コラボ決定!
「日本国宝展」で「短刀 銘左/筑州住 太閤左文字」(小松安弘コレクション 広島・ふくやま美術館蔵)、「七星剣」(大阪・四天王寺蔵)、「丙子椒林剣」(大阪・四天王寺蔵)が展示されることを記念して、『刀剣乱舞ONLINE』の刀剣男士「太閤左文字」、「七星剣」、「丙子椒林剣」3振りとのコラボが決定した。特別企画としてパネル展示や美術館でのグッズ販売などが予定されている。
刀剣乱舞 ONLINE とは
名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた「刀剣男士」。ゲームのプレイヤーが彼らを率いる「審神者」となり、歴史を守る戦いに出る。短刀、脇差、打刀、太刀、大太刀、薙刀、槍、剣の計8種の個性豊かな刀剣男士を集めて育て、自分だけの部隊を結成し、さまざまな合戦場を攻略していく、刀剣育成シミュレーションゲームが「刀剣乱舞 ONLINE」だ。
累計ユーザー数は1,300万人を突破!
公式サイト:https://www.toukenranbu.jp/
[information]
大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展
日本国宝展
・会期 4月26日(土)~6月15日(日)
※会期中、一部展示替えあり
※館内混雑時は、入館制限をおこなう場合あり
※災害などにより、中止・延期・変更となる場合あり
※土日祝は日時指定予約優先制(平日の予約は不要)
日時指定予約は右記にて https://www.e-tix.jp/kokuhou2025/
・会場 大阪市立美術館
・住所 大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内)
・時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
※土曜日、5月4日・5日は19:00まで
・休館日 月曜日 ※ただし、4月28日、5月5日は開館
・観覧料 一般2,400円、高大生1,700円、小中生500円
※未就学児、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)
※本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要
・TEL 大阪市総合コールセンター(なにわコール)06-4301-7285(受付時間8:00~21:00)
・URL https://tsumugu.yomiuri.co.jp/kokuhou2025/