展覧会

日本画オールスター
巨匠が描く魅力的なキャラクターたち

会場
足立美術館
会期
6/1(水)~ 8/30(火)

上村松園《娘深雪》画像

上村松園《娘深雪》 大正3(1914)年 絹本彩色・額装 153.0×84.0cm

日本画には、様々な人物や動物が登場する。日本や中国の歴史上の人物や、往年のスターといった実在の人物、能や歌舞伎などの古典芸能で演じられる主人公、さらには仙人や神仏のように人の姿をした架空の存在も描かれているのだ。また、虎、猿、孔雀といった動物や、龍などの想像上の生きものも多く描かれ、真に迫るその姿は我々の目を楽しませてくれる。画家の創作意欲をかき立て、観る者を引き付ける個性と魅力を持つキャラクターだからこそ、数多くの作品に残されているといえるだろう。

横山大観《龍興而致雲》画像

横山大観《龍興而致雲》 昭和12(1937)年 紙本墨画・軸装 109.5×81.8cm

島根県安来市の足立美術館で現在開催中の夏季特別展「日本画オールスター 巨匠が描く魅力的なキャラクターたち」では、横山大観をはじめとする近代日本画の巨匠、つまり画壇のスターたちが描いた、愛すべき人物や動物が紹介される。画家の顔ぶれはもちろん、個性豊かなキャラクターたちもまた、まさにオールスターという名にふさわしい展覧会だ。

展覧会の見どころ

日本画の人気キャラクターが勢揃い!
日本画にたびたび描かれる人物や動物について知ることができる展覧会。「中国の歴史上の人物」「日本の歴史上の人物」「往年のスター」「動物」などといったテーマに分けて作品が展示される。

菊池契月《大楠公》画像

菊池契月《大楠公》 昭和15(1940)年 絹本彩色・軸装 63.4×72.2cm

このキャラクターの魅力とは?
楊貴妃、寒山拾得、楠木正成……。彼、そして彼女たちはどんな人物で、なぜ多くの画家が取り上げてきたのだろうか。人物について知り、画題の意味や表現の決まりごとなどまで理解すると、日本画の面白さがより深く味わえるはず。鑑賞のポイントを含め、キャラクターの魅力をわかりやすく教えてくれる。

伊東深水《ペルシャ猫》画像

伊東深水《ペルシャ猫》 昭和32(1957)年 紙本彩色・額装 121.3×96.0cm

人気日本画家の作品がずらり
日本画の巨匠・横山大観、美人画の上村松園、歴史画の安田靫彦など、近代日本画壇を彩った画家たちの作品が並ぶ。日本画壇を代表するスター画家たちの名品の数々を、一度に鑑賞できる絶好の機会だ。

安田靫彦《王昭君》画像

安田靫彦《王昭君》 昭和22(1947)年 紙本彩色・額装 88.0×55.3cm

絵画だけでなく、日本一の庭園も楽しめる

アメリカの日本庭園専門誌『Sukiya Living Magazine: The Journal of Japanese Gardening』の2021年度日本庭園ランキングで足立美術館の日本庭園が1位に選出された。これで同ランキングの第1回(2003年度)以来、19年連続で日本一の称号が与えられたことになる。庭園もまた一幅の絵画。
ここは、日本画の名作に加え、作品に描かれることの多い四季折々の美しい景色も楽しめる美術館だ。素晴らしい絵画と、素晴らしい日本の自然を堪能しよう。

[information]
日本画オールスター 巨匠が描く魅力的なキャラクターたち
・会期 2022年6月1日(水)~ 8月30日(火)
・会場 足立美術館 本館 大展示室
・住所 島根県安来市古川町320
・時間 9:00~17:30
・休館日 年中無休(7月14日、15日、8月1日、2日は新館のみ展示替えのため休館)
・入館料 大人2,300円、大学生1,800円、高校生1,000円、小中生500円
※本展の他、日本庭園や魯山人館、新館で開催中の展覧会など、すべて鑑賞可能。
※公立学校が休日となる土曜日は、小中高生の入館料は無料(要学生証提示)。
・TEL 0854-28-7111
・URL https://www.adachi-museum.or.jp

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