展覧会

大阪・関西万博開催記念
特別展「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」

 

会場:京都国立博物館 会期:4/19(土)~6/15(日)

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展覧会メインビジュアル
異文化
交流から生まれた日本美術の至宝が京博に!!

日本列島では古くから海を介した往来によって異文化がもたらされ、その出会いの中でさまざまな美術品が創り出されてきた。その作品の一つひとつが豊かな交流の果実であり、日本という「るつぼ」のなかで多様な文化が溶け合って生まれた奇跡といえるだろう。
大阪・関西万博の開催を機に、古今東西の芸術文化の交流から生まれた日本美術の至宝が一堂に会すこの展覧会。弥生・古墳時代から明治期までの絵画、彫刻、書跡、工芸品など、国宝19件(うち1件予定)、重要文化財53件を含む200件の文化財を厳選し、日本美術に秘められた異文化交流の軌跡をたどるものとなる。

国宝 風神雷神図屏風 俵屋宗達筆

国宝 風神雷神図屏風 俵屋宗達筆 江戸時代 17世紀 京都・建仁寺所蔵 [通期展示]

展覧会の見どころ

世界に見られた日本美術
日本が近代国際社会に登場した頃、以前から輸出されていた伊万里焼や漆器に加えて、日本ではすでに使われなくなっていた印籠や根付、刀装具などの工芸品や古い浮世絵などがヨーロッパで大量に出回り、日本美術のイメージを作り上げた。また、明治政府は万博への参加を通じて殖産興業を図る一方、西洋の芸術や美術、工芸、工業といった概念に合わせて、「ファイン・アート」の出品を奨励し、国の威信を高めていこうとしたのだ。このコーナーでは、日本美術の代表例として海外で知られている葛飾北斎「富嶽三十六景」のうち《神奈川沖浪裏》などの浮世絵や、日本が国家として初参加した1873年のウィーン万博に出品された『色紙団扇散蒔絵料紙・硯箱』といった華麗な工芸品の数々を紹介する。

富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 葛飾北斎画

富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 葛飾北斎画 江戸時代 天保2年(1831)頃
山口県立萩美術館・浦上記念館所蔵 [前期展示 ※後期は和泉市久保惣記念美術館所蔵品を展示]

色紙団扇散蒔絵料紙箱・硯箱


色紙団扇散蒔絵料紙・硯箱 江戸時代 19世紀 京都国立博物館所蔵 [通期展示]


世界に見せたかった日本美術
明治政府は、西洋人が求めるエキゾチシズム(異国趣味)を満たすだけではなく、日本が「美術」や「歴史」を持つ「文明国」であることを示す必要性を感じていた。そのため、1900年のパリ万博では日本初の西洋式日本美術史『Histoire de l’Art du Japon』をフランス語で編纂し、豪華な装丁を施して展示した。銅鐸や埴輪などをはじめとする現在の国宝や重要文化財を数多く収録するこの書物こそ、今に続く日本美術史の礎となったものであるといえるだろう。さらに、西欧での尾形光琳への評価を受けて「琳派」という概念が形成された日本美術の「伝統」として認識されるようになったのも、この時期のことだった。

《Histoire de l’Art du Japon》(日本美術史)

《Histoire de l’Art du Japon》(『日本美術史』) 千九百年巴里万国博覧会臨時博覧会事務局編 明治33年(1900)
京都国立博物館所蔵 [通期展示 ※頁替あり]

重要美術品 埴輪 鍬を担ぐ男子

重要美術品 埴輪 鍬を担ぐ男子 伝群馬県太田市脇屋町出土 古墳時代 6世紀
京都国立博物館所蔵 [通期展示]


世界と出会った日本の美術
明治維新以降、官製の日本の美術史は、西洋の考え方と同じく絵画や彫刻、建築を重視しながら、同時に日本らしさを強調することを命題としていた。それに対し、いにしえより海外から日本に伝わってきた美術品の多くは海外との活発な交流を物語っている。この展覧会では、中国大陸や朝鮮半島などから海を越えて行き来した人々や技術、文化の軌跡を、日本国内に残る名品によってたどる。かつて交流のるつぼの中にあった品々を、新たな視点で味わい尽くす機会になるのではなかろうか。

重要文化財 吉武高木遺跡 3号木棺墓出土品

重要文化財 吉武高木遺跡3号木棺墓出土品 福岡市西区吉武高木遺跡出土 弥生時代 紀元前3世紀
文化庁(福岡市博物館収蔵)[通期展示]

国宝 華厳宗祖師絵伝 義湘絵(部分)

国宝 華厳宗祖師絵伝 義湘絵 巻第二(部分) 鎌倉時代 13世紀 京都・高山寺所蔵 [通期展示 ※巻替あり]


初公開作品にも注目!!

この展覧会で初めて公開される『二十四孝図巻』は、土佐光祐、鶴沢探山ら日本人画家24名の絵に、朝鮮通信使随員が序文等を寄せた合作。享保4年に来聘した通信使製述官(書記官)の申維翰シンユハンの紀行文『海游録』に制作経緯が記されており、江戸からの帰路、大坂に滞在していた一行のもとを儒学者の雨森あめのもり芳洲ほうしゅうが訪れ、その依頼により序文が書かれたことが分かる。江戸時代における日朝間の文化交流を示す貴重な作品だ。

二十四孝図巻 乾巻(部分)土佐光祐ほか筆

二十四孝図巻 乾巻(部分) 土佐光祐ほか筆 江戸時代・正徳元年(1711)、享保4年(1719)[通期展示]

青磁輪花茶碗 銘 鎹

青磁輪花茶碗 銘 鎹 中国 南宋時代 13世紀 愛知・マスプロ美術館所蔵 [通期展示]

ワークショップ

特別展ワークショップ「キラキラ 交流のキセキ」
本展で展示される漆工作品と、そこに描かれた文様を、京博ナビゲーターが紹介するワークショップ。話を通して日本と海外の文化交流を感じてみよう。文様のスタンプを捺してキラキラレターセットも作成する。
日時 4月19日(土)~6月15日(日)の10:50~16:00(各日最終回は15:
40から開始)
所要時間 20~25分程度
会場 京都国立博物館 平成知新館2F ラウンジ
定員 各回5名×30回/日
参加費 無料(ただし、本展覧会の当日観覧券が必要)
参加方法 直接、会場にお越しください(各回10分前より受付を開始)

記念講演会

4月26日(土) 「遣唐留学生の生きた玄宗時代の風景 ―阿倍仲麻呂・吉備真備を中心に―」
講師 氣賀澤保規(公益財団法人 東洋文庫 研究員・元明治大学文学部教授)
申込期間 3月18日(火)10:00 ~ 4月23日(水)12:00

5月17日(土) 「交流のるつぼにたぎる金蒔絵まきえ ―輸出漆器のおはなし―」
講師 永島明子(京都国立博物館 列品管理室長)
申込期間 3月18日(火)10:00 ~ 5月14日(水)12:00

5月24日(土) 「江戸時代の異文化交流 ―新出の「二十四孝図巻」を中心に―」
講師 福士雄也(京都国立博物館 保存修理指導室長)
申込期間 3月18日(火)10:00 ~ 5月21日(水)12:00

5月31日(土) 「往来がもたらす技と美 ―先史から古代の日本と東アジアの交流―」
講師 石田由紀子(京都国立博物館 考古室長)
申込期間 3月18日(火)10:00 ~ 5月28日(水)12:00

※以下は上記4講演会の共通項目
会場 京都国立博物館 平成知新館 講堂(地下1階)
時間
 13:30~15:00
定員 200名(要事前申込、先着順、定員になり次第受付終了)
料金 聴講無料(ただし、本展覧会の当日観覧券が必要)
参加方法 京都国立博物館ウェブサイト内の特別展「日本、美のるつぼ—異文化交流の軌跡—」記念講演会ページよりお申込みください。

展覧会グッズ

俵屋宗達の国宝「風神雷神図屏風」がフィギュアに!
これまでにも数多く「風神雷神」を立体化してきた海洋堂が、最新アップデートとして国宝「風神雷神図屏風」の展覧会限定フィギュア制作に挑戦。日本画の真髄が封入されたリアルな立体造形が楽しめるゴージャスな逸品になりそうだ。
本展開催を記念して、〈風神雷神フィギュア〉セット券(前売券)が2,500枚限定で販売される。
※予定枚数に達しない場合のみ、グッズを本展会場特設ショップで数量限定販売(なくなり次第終了)。

特別展「日本、美のるつぼ」限定 大本山 建仁寺公認 風神雷神フィギュア

特別展「日本、美のるつぼ」限定 大本山 建仁寺公認 風神雷神フィギュア 
(国宝「風神雷神図屏風」 俵屋宗達筆 京都・建仁寺所蔵)

 

[information]
大阪・関西万博開催記念
特別展「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」
・会期 4月19日(土)~6月15日(日)
前期展示:4月19日(土)~5月18日(日)
後期展示:5月20日(火)~6月15日(日)
※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を実施
・会場 京都国立博物館 平成知新館
・住所 京都市東山区茶屋町527
・時間 9:00~17:30(金曜日は20:00まで) ※入館は各閉館の30分前まで
・休館日 月曜日 ※ただし5月5日(月・祝)は開館、5月7日(水)休館
・観覧料 一般2,000円、大学生1,200円、高校生700円、中学生以下無料
※大学生・高校生は学生証の提示が必要
※障害者手帳等を提示した方とその介護者1名は観覧料無料(要証明)
※キャンパスメンバーズ(教職員を含む)は、学生証または教職員証の提示で各種当日料金より500円引き(当日南門チケット売場のみの販売、他の割引との併用不可)
・TEL 075-525-2473(テレホンサービス)
・URL https://rutsubo2025.jp/