展覧会

西宮市大谷記念美術館 開館50周年記念 特別展 
Back to 1972 50年前の現代美術へ

会場
西宮市大谷記念美術館
会期
10/8(土)〜12/11(日)

福岡道雄《蛾2》画像

福岡道雄《蛾2》 国立国際美術館蔵

ジャンルにとらわれない展覧会で人気の、
水と緑の美しい庭園を持つ美術館。

故大谷竹次郎氏(元昭和電極社長・現社名SECカーボン株式会社)より、土地建物・美術作品の寄贈を受け、そのコレクションを広く一般に公開するため、西宮市が1972(昭和47)年11月に開設した西宮市大谷記念美術館。1991(平成3)年1月の全面的な増改築工事によって現在の建物が完成した。和風邸宅の良さはそのままに、エントランスロビーからは流れる滝も楽しめる、水と緑の美しい庭園を持つ美術館として多くの来館者に親しまれている。

同館は日本近代洋画、近代日本画、フランス近代絵画を中心とした当初のコレクションに加え、阪神間を中心とする地元作家の作品や版画を蒐集するなど、現在1100点以上の作品を収蔵している。日本の近代美術史に関わる展覧会を実施するほか、1978年から毎年恒例の展覧会として「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」開催してきた。このようにジャンルに囚われない作品の展覧会、また、現代の動向を捉えるような新しい美術の紹介もおこなう意欲的な事業で注目されている。

平田洋一《コレイガイノスベテ》画像

平田洋一《コレイガイノスベテ》 兵庫県立美術館蔵

1972年に制作された現代美術作品を通して、
当時の美術の世界を覗いてみよう。

今年で開館50周年を迎えた西宮市大谷記念美術館。同館が誕生した1972年前後には、全国各地で多くの美術館が開館し、これまで美術に触れる機会が少なかった一般の人々も展覧会へと足を運んだ。高度経済成長期の豊かさの中でアートというものが求められ、美術鑑賞が日々の暮らしの中に溶け込んでいったのである。

一方、この頃には現代美術もまた、様々な展開を見せていた。1960年代に生まれた、美術とは何かを根本的に問い直し、物質そのものよりも観念を重んじる傾向が、1970年代も続いていく。そしてその作品の主題や制作方法は、敏感に時代を映し出していたと言えるだろう。

この展覧会では、1972年に制作された主に関西の現代美術作品が、〈「1972年」という時代〉〈「1972京都ビエンナーレ」と関西のアートシーン〉〈「具体美術協会」の変遷〉〈現代美術の点景〉〈版画の躍進〉の5つのテーマに沿って紹介される。会場を訪れて、1972年の美術の世界へと旅立ってみてはいかがだろうか。

元永定正《AKAMAGARI》画像

元永定正《AKAMAGARI》 兵庫県立美術館蔵

会期中は、50周年記念対談「1972年前後の関西の美術」、スライドトーク「前田豊さんに伺う、美術館開館[前夜]よもやま話」、ワークショップ「カタチプリントでお花ハンカチを作ろう」、第183回オータニミュージアムコンサート「高木和弘 ヴァイオリンコンサート」といったイベントも予定されている。
詳細は同館公式サイトを参照。

吉原英雄《モーニング・コーヒー》画像

吉原英雄《モーニング・コーヒー》
(シリーズ「ミラー・オブ・ザ・ミラー ニューヨーク」より)
和歌山県立近代美術館蔵

同時開催 大谷竹次郎とコレクション

西宮市大谷記念美術館の開館以来50年に渡って親しまれてきた大谷竹次郎コレクションの真髄を紹介する小企画展

「おかげさまで50周年」企画

・毎日先着30名に、展覧会オリジナルのドリップバックコーヒーをプレゼント
・美術館と同い年の1972年生まれの方は入館無料(要証明書呈示)
・開館記念日の11月3日(木・祝)は無料開館

[information]
西宮市大谷記念美術館 開館50周年記念 特別展
Back to 1972 50年前の現代美術へ
・会期 2022年10月8日(土)〜 12月11日(日)
・会場 西宮市大谷記念美術館
・住所 兵庫県西宮市中浜町4-38
・時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
・休館日 水曜日 ※但し11月23日(水・祝)は開館し、翌24日(木)は振替休館
・入館料 一般1,200円、高大生600円、小中生400円
※開館記念日の11月3日(木・祝)は無料
※西宮市内在住の一般の方は1,000円(要証明書呈示)
※西宮市内在住65歳以上の方は500円(要証明書呈示)
※ココロンカード・のびのびパスポート呈示の小中生は無料
※心身に障がいのある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示)
・TEL 0798-33-0164
・URL http://otanimuseum.jp

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