展覧会

江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし

会場
太田記念美術館
会期
4/1(土)~5/28(日)

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東京都渋谷区に位置する太田記念美術館は、かつて東邦生命保険相互会社の社長を務めていた五代太田清藏(1893~1977)が蒐集した浮世絵コレクションを、広く一般に公開するために設立された。
約12,000点にのぼる所蔵品には、浮世絵の優れた肉筆画や版画が数多く含まれており、国内外の美術ファンから高い人気を得ているという。

そんな太田記念美術館では5月28日まで、「江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし」が開催されている。
本展では、猫好きで知られる歌川国芳はもちろん、歌川広重や月岡芳年らの作品、さらには子ども向けの「おもちゃ絵」など、猫を題材とした多彩な作品が紹介される。

歌川国芳「流行猫の曲鞠」(前期)個人蔵_resize

歌川国芳「流行猫の曲鞠」(前期)個人蔵

江戸の猫ブーム

浮世絵に登場する様々な動物のなかでも、人間と親しい存在として度々描かれてきた猫。踊ったり学校に通ったりと擬人化されるほか、化け猫やネズミ除けのお札として描かれるなど、表現される姿は実に多様だ。
現代では猫の登場する漫画などが人気だが、江戸時代にも猫が登場する説話や小説、歌舞伎の演目が好評を博していた。1841(天保12)年には、国芳が猫を役者の顔に似せて描いた団扇絵「猫の百面相」を売り出し、これが人気を集めると、その団扇を用いた歌舞伎が上演された。また、この頃国芳は、当時話題となっていた曲鞠の芸人を猫に置き換えた擬人化作品や、猫たちの冒険活劇である「朧月猫の草紙」の挿絵も手掛けている。

国芳をはじめとした絵師たちが火付け役となり、江戸に起こった猫ブーム。浮世絵を通して、猫が江戸や明治の人々にどのように愛されてきたかを感じることができるだろう。

[information]
江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし
・会期 4月1日(土)〜5月28日(日)
前期:4月1日(土)〜4月25日(火) 後期:4月29日(土・祝)〜5月28日(日)
※前後期で全点展示替えあり
・会場 太田記念美術館
・住所 東京都渋谷区神宮前1-10-10
・電話 050-5541-8600(ハローダイヤル)
・時間 10:30~17:30(入館は17:00まで)
・休館日 月曜日 ※4月26(水)〜4月28日(金)は展示替えのため休館
・観覧料 一般1,200円、大高生800、中学生以下無料(要証明)
※障害者手帳提示で本人と付添い1名100円割引
・URL http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/