展覧会

コレクション企画
枠と波

会場
豊田市美術館
会期
6/27(火)〜9/24(日)

豊田市美術館のコレクションから
1960〜70年代の国内外の斬新な表現

堀尾昭子《無題》画像

堀尾昭子《無題》2021年 豊田市美術館蔵
撮影:中村マユ

 

豊田市美術館で6月27日から開催されている展覧会「枠と波」。本展は、主に1960〜70年代に活躍した作家たち11名の作品、約100点によってその斬新な取り組みに着目するもの。

都市化が進み、周りの環境が目まぐるしく変わった1960〜70年代は、社会の制度や枠組みにも大きな変化が起きた。写真や映像、音響の録音機器などが個人に届くようになったのもこの頃だ。
そうした時代に美術作家たちは、例えば車に乗って延々と続く高速道路を運転する時に開ける視界、日々目にするものをひたすらに写真に収めていく行為といった、新しくも、既に日常となった体験を作品へと接続。目の前の景色を、そして文字や言葉を見つめ直し、口から発し、耳にする音を再考しようと試みた。

ジルベルト・ゾリオ《言葉を純化するために》画像

ジルベルト・ゾリオ《言葉を純化するために》1969年
豊田市美術館蔵 ©Gilberto ZORIO, 2023

 

「枠と波」をキーワードに、豊田市美術館の所蔵作家の中から、言葉や音、日用品、身近な風景を取り込み、見ることや聴くこと、体験したりや記憶したりすることそのものを制作へと重ねた作家たちを紹介する本展。
とりわけ狗巻賢二いぬまきけんじ、野村仁、櫃田伸也ひつだのぶや、堀尾昭子、松澤宥まつざわゆたかの5人の作家については、70年代以降の作品も織り交ぜて展示し、50年ほど前から今日につながる問題意識を探る。

出展作家:狗巻賢二/ジルベルト・ゾリオ/野村仁/アン・ハミルトン/櫃田伸也/ヨーゼフ・ボイス/アリギエロ・ボエッティ/シャルロッテ・ポゼネンスケ/堀尾昭子/松澤宥/三木富雄

関連イベント
担当学芸員によるギャラリートーク

7月8日(土)、9月9日(土)15:30〜
識者によるレクチャーなども予定/詳細は同館ウェブサイトを確認のこと

櫃田伸也《箱》画像

櫃田伸也《箱》2003-19年
豊田市美術館蔵 ©HITSUDA Nobuya, 2023

松澤宥《白鳥の歌》画像

松澤宥《白鳥の歌》2003年
豊田市美術館蔵 ©MATSUZAWA Yutaka, 2023

 

[information]
枠と波
・会期 2023年6月27日(火)~9月24日(日)
・会場 豊田市美術館
・住所 愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1
・電話 0565-34-6610
・時間 10:00~17:30(入場は17:00まで)
・休館日 月曜日 ※7月17日、8月14日、9月18日は開館
・無料観覧日 7月1日(土)、7月2日(日) ※本展を含め、全館無料で観覧可能
・観覧料 一般500円、高校・大学生400円、中学生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方(介添者1名)、豊田市内在住又は在学の高校生、豊田市内在住の18歳以下の方(満18歳から最初の3月31日まで)、豊田市内在住の満70歳以上の方は無料(要証明)
・URL https://www.museum.toyota.aichi.jp