展覧会

春の江戸絵画まつり
司馬江漢と亜欧堂田善 かっこいい油絵

会場
府中市美術館
会期
3/15(土)〜5/11(日)

チケットプレゼント

亜欧堂田善《両国図》画像

亜欧堂田善《両国図》 重要美術品 秋田市立千秋美術館(前期・後期)


江戸時代の油絵のかっこいい・・・・・を確かめる絶好の機会!!

府中市美術館では、3月15日から5月11日まで「春の江戸絵画まつり 司馬江漢と亜欧堂田善 かっこいい油絵」が開催される。油絵といえば西洋のもの、というイメージがあるが、実は江戸時代の日本でも描かれていたのだ。その代表的な画家が、司馬江漢しばこうかん(1747-1818)と亜欧堂田善あおうどうでんぜん(1748-1822)の二人。江戸絵画ブームともいわれる昨今だが、この二人の展覧会が開かれることは稀である。特に江漢の展覧会は、2001年に今回と同じ府中市美術館で開催されてからは一度もなかった。ぜひ「江戸時代の油絵」がいかにかっこいい・・・・・かを確かめてみてほしい。

司馬江漢《猫と蝶図》《円窓唐美人図》画像

左=司馬江漢《猫と蝶図》 府中市美術館(前期)
右=司馬江漢《円窓唐美人図》 府中市美術館(前期・後期)

展覧会概要

鎖国下の日本にも、交流のあったオランダや中国を通じて少ないながらも油絵が輸入され、それをまねて描く画家がいた。司馬江漢や亜欧堂田善らである。ただし、二人の油絵は、我々がよく知る油絵とはかなり違う。荏胡麻えごまの油などから自分で調合した絵具を使って、日本で古くから使われてきた薄くて繊細な絵絹えぎぬに描いているため、画面は滑らかでさらりとしており、明朗かつ落ち着きのある色が特徴的だ。おそらくそれらが飾られた空間には、西洋風とも日本風ともいえない不思議な雰囲気が醸し出されていたことだろう。

司馬江漢《皮工図》画像

司馬江漢《皮工図》 府中市美術館(前期)

これまでも府中市美術館では、さまざまな展覧会でこの二人の油絵が紹介されているが、それらの作品を鑑賞した人々からよく聞こえてくるのは、「かっこいい」という言葉だった。きっぱりとした水平線の上に広大な青空が広がる江漢の風景画、遠近法を使って果てしなく景色が続く様子を描いた田善の作品。そのどちらにも西洋の画法への興味がストレートに表れており、西洋の作品や明治時代以降の日本の重厚で複雑な油絵とは異なる魅力がある。むしろより新鮮で、潔く感じられるのではなかろうか。近代以降、「稚拙な段階の西洋画」というレッテルを貼られた江漢や田善の作品だが、いま我々が感じているような心地良さや「きれい!」という感激こそが、江戸時代の人々が味わっていた趣に近いように思える。

亜欧堂田善《海浜アイヌ図》画像

亜欧堂田善《海浜アイヌ図》(前期・後期)

油絵だけでなく、銅版画や、墨や在来の絵具を使った作品も紹介されるこの展覧会は、二人の生い立ちや画家としての立場や環境の違い、目指すものの違いにも注目した展示構成となっている。科学者であり文人でもあった江漢と、幕府老中も務めた白河藩主・松平定信のもとで黙々と技術を極めた田善。こうした二人の相違点が作品にどう表れているかも、大きな見どころとなるはずだ。

司馬江漢《捕鯨図》画像

司馬江漢《捕鯨図》 土浦市指定文化財 土浦市立博物館(前期・後期)

江戸絵画ブームともいわれる昨今であるが、江漢や田善に興味を持つ人はそれほど多くはないようだ。そのせいか、展覧会が開かれることはめったにない。この二人の展覧会が次に開かれるのはいつになるのだろうか……。それだけに、この貴重な機会を見逃すことはできない

亜欧堂田善《洋犬母子図》画像

亜欧堂田善《洋犬母子図》(後期)

関連イベント(予定)

■展覧会講座「司馬江漢と亜欧堂田善 名前も絵もかっこいい!」
日時:5月3日(土)14:00より(90分程度)
会場:府中市生涯学習センター講堂(府中市美術館より徒歩5分)
共催:府中市生涯学習センター
講師
:金子信久(府中市美術館学芸員)
※予約不要、無料

■子供向けクイズイベント「こうかんでんぜん探検隊!」
展覧会を見ながら「探検隊ワークシート」のクイズに挑戦してください。
日時:会期中随時
※無料(ただし、観覧料が必要)

亜欧堂田善《驪山比翼塚》画像

亜欧堂田善《驪山比翼塚》(銅版画見本帖のうち) 重要文化財 須賀川市立博物館(後期)

同時開催

■公開制作アーカイブ3月15日(土)~3月30日(日)
■公開制作92 栗原一成4月26日(土)~
■コレクション展「たのしい、楽しい!『ファムこれくしょん』」ほか

[information]
春の江戸絵画まつり 司馬江漢と亜欧堂田善 かっこいい油絵
・会期 3月15日(土)〜5月11日(日)
前期:3月15日(土)〜4月13日(日)
後期:4月15日(火)〜5月11日(日)
※前期・後期で作品の大幅な展示替えを実施
展覧会の開催状況については、美術館公式サイト(下記)やハローダイヤルで最新の情報を確認してください。
・会場 府中市美術館
・住所 東京都府中市浅間町1-3(都立府中の森公園内)
・時間 10:00〜17:00(入場は16:30まで)
・休館日 月曜日(5月5日をのぞく)
・観覧料 一般800円、高校・大学生400円、小・中学生200円
※上記料金でコレクション展も鑑賞可能
※観覧券には2度目が半額になる割引券付き(本展1回限り有効)
※未就学児無料
※障害者手帳(ミライロID可)等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※府中市在住、在学の小・中学生は「府中っ子 学びのパスポート」提示で無料
・TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
・URL https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/