東京・日本橋のREIJINSHA GALLERYでは、3月17日から目黒礼子の個展「CARNIVAL」が開催される。
目黒が本展で発表する、メインビジュアルにも使用した200号の大作には、中世ヨーロッパの医師が着用していたペストマスクを着けた骸骨がモチーフにされている。一見、コロナ禍の「今」を憂うようにも感じるかもしれないが、彼女がこの作品に託したのは「少し先の未来」。これから訪れるであろう幸せの予兆なのだという。
《CARNIVAL》2021年 油彩/キャンバス 259.0×194.0cm
また、色鮮やかな花々や昆虫が登場することも、目黒作品の特徴の一つ。「CARNIVAL」の名に相応しく、観ていて心が踊るような作品群にも注目だ。
これまでも骸骨や実験室など、不穏な予感を纏ったモチーフを描いてきた目黒。しかしそこにはいつも、大切な人や、今はもう会えない誰かの存在が潜んでいるという。ぜひ会場で、作品とあなたの心を重ねて観てほしい。
《Coccinella septempunctata》2023年 油彩、箔/シナベニヤパネル 22.0×27.3cm
目黒礼子インタビュー
─「幸せの予兆」を「骸骨」に託して ─
[information]
目黒礼子 CARNIVAL
・会期 2023年3月17日（金）〜3月31日（金）
・会場 REIJINSHA GALLERY
・住所 東京都中央区日本橋本町3-4-6 ニューカワイビル 1F
・電話 03-5255-3030
・時間 12:00〜19:00（最終日は17:00まで）
・休廊日 日曜、月曜、祝日
・URL https://www.reijinshagallery.com