展覧会

開館40周年記念特別展
「生誕150年 山元春挙」

会場
笠岡市立竹喬美術館
会期
7/16(土)~ 9/4(日)

写実的で雄大、そして華やかな色使いで描かれた、
西洋と東洋の美が融合した春挙独自の風景。

山元春挙《しぐれ来る瀞峡》画像

《しぐれ来る瀞峡》(後期展示) 滋賀県立美術館所蔵

笠岡市立竹喬美術館は、岡山県西部に位置する笠岡市出身の日本画家・小野竹喬ちっきょうの業績をたたえ、その功績を後世に伝えるため、1982(昭和57)年10月に開館した。同館では竹喬の作品及び資料を収集・公開するだけでなく、竹喬芸術を育んだ彼の故郷、さらにはその才能を開花させた京都にゆかりのある近代日本画も紹介している。

同館では、現在「生誕150年 山元春挙」展を開催している。これは、滋賀県立美術館、富山県水墨美術館との三館共同企画展だ。今年で開館40周年を迎える竹喬美術館にとって、「生誕150年 山元春挙」展は、100回目の開催となる記念すべき特別展でもある。

山元春挙(1872~1933)は、明治期から昭和期にかけて活躍した画家。1872(明治4)年に現在の滋賀県大津市に生まれ、京都で野村文挙や森寛斎に師事した。その名は8歳年上の竹内栖鳳とともに京都画壇の双璧と並び称されるなど、近代京都画壇を代表する人物として、生前から高い評価を得ている。

春挙は、写実的で雄大、そして華やかな色使いの風景画を得意とし、特に山岳や水辺の風景を数多く描いた。円山・四条派の伝統を継承しつつも、油彩画や写真撮影の技法などを参考にした独自の表現は、近代京都画壇に新境地を切り拓いたといえる。

春挙生誕150年の記念の年に開催されるこの展覧会は、各地から一堂に会した代表作や優作を通して、その画業を辿り、春挙作品の魅力を存分に紹介するものだ

笠岡市立竹喬美術館の写真

笠岡市立竹喬美術館外観

関連企画

◎講演会(要予約)
「山元春挙の生涯とその画業」
7月23日(土)13:30~15:00
場所:竹喬美術館視聴覚室
講師:大原由佳子氏(文化庁文化財第一課美術工芸品公開促進調査官)

◎特別ギャラリートーク(要予約)
「日本画の色彩表現」
日時:8月7日(日)13:30~14:30
場所:竹喬美術館展示室
講師:森山知己氏(倉敷芸術科学大学教授、日本画家)

◎ギャラリートーク(予約不要)
日時:7月17日(日)、8月21日(日) 各日13:30~14:30

[information]
開館40周年記念特別展「生誕150年 山元春挙」
・会期 2022年7月16日(土)~ 9月4日(日)
前期:7月16日(土)~ 8月7日(日)、後期:8月9日(火)~ 9月4日(日)
・会場 笠岡市立竹喬美術館
・住所 岡山県笠岡市六番町1-17
・時間 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
・休館日 毎週月曜日 ※ただし、7月18日(月・祝)は開館し翌19日(火)休館。
・入館料 一般800円、高校生以下は無料
※笠岡市内在住の65歳以上は無料、笠岡市外在住の65歳以上は650円(いずれも要証明書)
・TEL 0865-63-3967
・URL https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/

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