展覧会

キース・ヴァン・ドンゲン展
―フォーヴィスムからレザネフォル

会場
パナソニック汐留美術館
会期
7/9(土)〜 9/25(日)

日本の美術館では44年ぶりとなる
フォーヴィスムの画家として知られる
ヴァン・ドンゲンの個展。

東京・汐留のパナソニック汐留美術館では現在、日本の美術館では44年ぶりとなるキース・ヴァン・ドンゲンの個展が開催されている。

キース・ヴァン・ドンゲン展チラシ画像

キース・ヴァン・ドンゲン展 チラシ (表)
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022
B0593

キース・ヴァン・ドンゲンは1877年、オランダに生まれた。ロッテルダムの美術アカデミーに学びながら、20歳の頃に初めてパリに数か月滞在する。その2年後にはモンマルトルに移り住み、アトリエを構えた。オランダ時代から力強い筆致の作品を描いていたヴァン・ドンゲンは、すぐに新印象派に関心を抱き、やがて濃密で表情豊かな強烈ともいえる色彩でフォーヴィスムの画家たちの一員となる。華麗な色調でありながら、内的な表情を感じさせる色を用い、なかでも女性を描く場合の身体の優美さや官能性を訴える画面は、ヴァン・ドンゲンの代名詞となっていった。

この展覧会は、ヴァン・ドンゲンの芸術家としての変遷を紹介するもの。彼がフォーヴィスムの画家へと成長し、その後の第一次世界大戦までの時期に取り組んだ色彩と形態の研究、さらに人物表現というテーマ、そして大戦終結後の狂騒の20年代(レザネフォル)における画家の歩みに焦点を当てる。

1920年代に入ると社交界との交流から、肖像画家として多数の注文を受けるようになるヴァン・ドンゲン。彼ならではのスタイルである、華奢で細長くデフォルメされたしなやかな人物像は、きわめて洗練された色彩で表現され、当時の上流階級の人々から絶大な人気を博した。

展覧会は「新印象派からフォーヴィスムへ」「フォーヴィスムの余波」「レザネフォル」の3章に分けて構成されている。国内外の優れたコレクションを通じ、巧みな人物デッサンと官能的表現という全時代を通じて見られるヴァン・ドンゲンの生来の資質と、各時代に特徴的な色彩、形、そしてそれらが調和する姿をぜひ堪能してほしい。

[information]
キース・ヴァン・ドンゲン展 ―フォーヴィスムからレザネフォル
・会期 2022年7月9日(土)〜9月25日(日)
・会場 パナソニック汐留美術館
・住所 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
・時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
 ※8月5日(金)、9月2日(金)は夜間開館につき20:00まで(入館は19:30まで)
・休館日 水曜日、8月12日(金)〜17日(水)
・入館料 一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料
 ※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料
 ※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため予約サイトでの日時指定予約にご協力ください。
 https://www.e-tix.jp/shiodome_museum/
・TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
・URL https://panasonic.co.jp/ew/museum/

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