アートイベント

Open Storage 2022
ー拡張する収蔵庫ー

会場:MASK
(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)
会期:10/14(金)〜10/16(日)
   10/21(金)〜10/23(日)
   11/13(日)        計7日間

“見せる収蔵庫”MASKこと、MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA。広さ約1,000m²、高さ9mの巨大な鋼材加工工場・倉庫跡地を活用し、大型現代アート作品を保管している場所だ。「Open Storage 2022 -拡張する収蔵庫-」と銘打ち、このMASKが10月14日から一般公開される。

MASKのシャッター面を活用した作品『拓く』

恒例となったMASKの一般公開は今回で9回目。名和晃平やヤノベケンジら、世界的に活躍するアーティストたち6人が参加するこの展覧会で、メインアーティストとして出展するのは持田敦子だ。
彼女は2019年度の公募によって選ばれた新進気鋭の若手アーティスト。昨年度はMASKのシャッター面を活用した作品『拓く』を制作し、収蔵庫に新たな扉を出現させた。そんな彼女の次なる展開は『拓く』に続くプロジェクトで2023年に完成予定の『Steps』(TERRADA ART AWARD 2021 片岡真実賞 受賞)だ。“階段”をモチーフとしたこの作品を発展させ、“入口”の作品『拓く』と巨大倉庫エリアを接続する、サイトスペシフィックなインスタレーションとなる予定。

TERRADA ART AWARD 2021 ファイナリスト展画像

TERRADA ART AWARD 2021 ファイナリスト展
Photo by Tatsuyuki Tayama

その壮大な計画に向けて開催するこの展示では、工場の機能や機構をそのまま残す空間や、他の収蔵作品との関係性を模索するための実スケールでの作品スタディを展開し、クリエイションが生まれる試行の過程を披露。既存の枠組みを超越するダイナミックな挑戦に期待が膨らむ。

メインアーティスト:持田敦子
参加アーティスト
宇治野宗輝、金氏徹平、久保田弘成、名和晃平、やなぎみわ、ヤノベケンジ(50音順)

photo: Pezhman Zahed

持田敦子 Atsuko Mochida
2018年、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。同年、バウハウス大学ワイマール大学院 Public Art and New Artistic Strategies修了。2018年から2019年にかけて、平成30年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツ、シンガポールにて研修。プライベートとパブリックの境界にゆらぎを与えるように、既存の空間や建物に、壁面や階段などの仮設性と異物感の強い要素を挿入し空間の意味や質を変容させることを得意とする。
「Desintegriert Euch!」(Maxim Gorki Theater、3.BERLINER HERBSTSALON、ベルリン/ドイツ、2017)、「YOUNG TALENT PROGRAMME 2018/19」(Affordable Art Fair、シンガポール、2018)、「日本・キュ ーバ現代美術館『近くへの遠回り』」(Centro de Arte Contemporaneo Wifredo Lam、ハバナ/キューバ、2018)などに参加、国際的に活躍している。
作家公式サイト:http://atsukomochida.jp/

ヤノベケンジ《ウルトラー黒い太陽》画像

ヤノベケンジ《ウルトラー黒い太陽》2009
コールテン鋼、共振変圧器、カーボン、FRP 他 660×1,200×1,200cm
「ヤノベケンジーウルトラ展」(2009)豊田市美術館にて/撮影:シュバーヴ・トム

やなぎみわ《ステージトレーラー「花鳥虹」》画像

やなぎみわ《ステージトレーラー「花鳥虹」》2014 1,021×652×1,129cm(展開時)
撮影:守屋友樹

関連プログラム

ゲストトーク
持田が関心を寄せるプロジェクト型アート作品の「ドキュメントの手法」をテーマ に、クリエイションについての考察を深めるトークイベントが開催される。
ゲストに迎えるのは、インディペンデントキュレーター・長谷川新と、「ゴードン・マッタ=クラーク展」など様々な展覧会を企画する東京国立近代美術館の三輪健仁。
参加申し込み:https://peatix.com/event/3349046/view

対話型作品鑑賞プログラム
「アートのヒミツ基地?!みんなで探検ツアー」
以前、本誌でも紹介した「対話型作品鑑賞プログラム」。会話をしながら作品をより深く楽しむことを目指すこの鑑賞法を用いて、MASK内を見学できるツアーが企画されている。
時間帯によって内容が異なり、大人から未就学児まで幅広い年齢の人が参加できる。例年、参加者から好評だというこの企画をぜひ実際に体験していただきたい。
参加申し込み:https://openstorage2022-tankentour.peatix.com/view

[information]
「Open Storage 2022 -拡張する収蔵庫-」
・会期 2022年10月14日(金)〜16日(日)10月21日(金)〜23日(日)11月13日(日)  計7日間
※10月15日はトークイベント開催の都合上、鑑賞エリアが限られる
※11月13日はすみのえアート・ビートと同時開催のため入場方法や鑑賞エリア等が異なる
・会場 MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)
・住所 大阪市住之江区北加賀屋5-4-48
・入場料 無料
・電話 06-6681-6170
・時間 12:00〜18:00(11月13日は11:00〜16:00)
・URL https://mask.chishima-foundation.com

北加賀屋の同時期開催イベント

そのほか、北加賀屋エリアでは各所でイベントが多数企画されている。街歩きにも最適なこの季節、アートめぐりを楽しもう。

Open Studio 2022 Autumn「Life to Life」

 

 

 

 

 

大阪最大のアーティスト・シェアスタジオ、Super Studio Kitakagaya(SSK)が「Life to Life」をテーマにオープンスタジオを開催
会期:10月14日(金)〜16 日(日)、10月21日(金)〜23日(日) 計6日間
時間:12:00〜18:00
会場:Super Studio Kitakagaya(SSK)
入場:無料
URL:https://ssk-chishima.info

野原万里絵ドローイング展「雑景のパターン」
SSKに入居するアーティスト、野原万里絵の個展が千鳥文化ホールで開催
会期:9月29日(木)〜10月23日(日)※火、水曜日休み
時間:11:30〜18:00
会場:千鳥文化ホール
入場:無料
URL:https://www.facebook.com/chidoribunka

KITAKAGAYA FLEA 2022 AUTUMN & ASIA BOOK MARKET
ブックマーケットや手しごと市、ライブなど複合的なカルチャーイベント
日時:10月22日(土)12:00〜19:00、10月23日(日)11:00〜18:30
会場:クリエイティブセンター大阪
入場:各日 500 円
主催:LLCインセクツ
URL:https://kitakagayaflea.jp/

京都市立芸術大学大学院 彫刻専攻有志展「サーフィン(ここにあるビーフン)」
京都市立芸術大学大学院 彫刻専攻有志12名による展覧会
会期:10月21日(金)〜23日(日)、10月28日(金)〜30日(日)、11月11日(金)〜13日(日)
時間:12:00〜19:00(千鳥文化は平日18:30まで)
会場:千鳥文化、コーポ北加賀屋、音ビル、キタイチパーク
入場:無料
URL:https://surfing-bifun.studio.site

すみのえアート・ビート 2022

 

 

 

 

 

「ラバー・ダック」が登場する、住之江・北加賀屋のアートなお祭り
日時:11月13日(日)11:00〜16:00
会場:クリエイティブセンター大阪
入場:無料
URL:https://suminoeartbeat.wixsite.com/home

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