展覧会

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Chim↑Pom展:ハッピースプリング

会場
森美術館 ほか
会期
2/18(金)~ 5/29(日)

Chim↑Pom《ブラック・オブ・デス》の画像

Chim↑Pom《ブラック・オブ・デス》 2008年/ラムダプリント、ビデオ/写真:81×117.5cm、ビデオ:9分13秒/Courtesy:ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)

 

日本で最もラディカルなアーティスト・コレクティブ*、Chim↑Pom(チンポム)最大の回顧展が、森美術館などの会場で開催されている。*【アーティスト・コレクティブ】複数のアーティストが協働で活動をおこなう形態の集団

Chim↑Pomのメンバーの写真

撮影:名和真紀子 画像提供:森美術館

 

Chim↑Pomは、独創的なアイデアと卓越した行動力で、社会に介入し、我々の意表を突く数々のプロジェクトを手掛けてきた。作品の主題は都市、消費主義、飽食と貧困、日本社会、原爆、震災、スター像、メディア、境界、公共性など多岐にわたり、現代社会の事象や諸問題に対するメッセージ性の強い作品でありながら、その多くにはユーモアや皮肉も感じられる。

Chim↑Pom《LEVEL 7 feat.『明日の神話』》の画像

Chim↑Pom《LEVEL 7 feat.『明日の神話』》 2011年/アクリル絵具、紙、塩化ビニール板、ビデオ、ほか/絵画:84×200cm、ビデオ:6分35秒/所蔵:岡本太郎記念館(東京)/Courtesy:ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)

 

また、コロナ禍において顕在化している、感染症や疫病患者に対する差別や偏見、汚染や境界といった社会問題についても、まるでそれらを予見するかのように、彼らはこれまでの作品のなかで取り上げてきた。その示唆に富む課題提起は、今、まさに考察に値するといえるだろう。

Chim↑Pom《酔いどれパンデミック》の画像

Chim↑Pom《酔いどれパンデミック》 2019-2020年/個人蔵/委託制作:Manchester International Festival and Contact, 2019/企画:Contact Young Curators/Courtesy:ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)/撮影:Michael Pollard

 

本展は、結成17周年を迎えるChim↑Pomの、初期から近年までの代表作とこの展覧会のための新作を一挙に紹介する初の本格的回顧展。展示は、都市と公共性、ヒロシマ、東日本大震災などのテーマに則して構成され、作家が一貫して考察する事象を浮き彫りにしつつ、活動の全貌を検証するものだ。一方で、創意工夫に富んだダイナミックな展示構成により、作品に新たな光を当てることをも試みている。

Chim↑Pom《ヒロシマの空をピカッとさせる》の画像

Chim↑Pom《ヒロシマの空をピカッとさせる》 2009年/ラムダプリント、ビデオ/写真:66.7×100cm、ビデオ:5分35秒/Courtesy:ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)/撮影:Cactus Nakao

 

展覧会のサブタイトルである「ハッピースプリング」には、長引くコロナ禍においても明るい春が来ることを望み、たとえ待ちわびた春が逆境のさなかにあっても想像力を持ち続けたい、というChim↑Pomのメッセージが込められている。先行きが不透明な今日、既成概念を打ち破る彼らの力強い作品は我々の想像力を刺激し、共により良い未来を考える道標となるだろう。

Chim↑Pom《USAビジターセンター》の画像

Chim↑Pom《USAビジターセンター》(「ジ・アザ―・サイド」プロジェクトより) 2017年/ジークレープリント/66×100cm/Courtesy:ANOMALY and MUJIN-TO Production(東京)/撮影:松田修

 

[Chim↑Pom]

2005年東京で結成。メンバーは、卯城竜太、林靖高、エリイ、岡田将孝、稲岡求、水野俊紀。世界各地の展覧会に参加するだけでなく、自らもさまざまなプロジェクトを企画する。2015年、アーティストランスペース「Garter」を東京、高円寺にオープン。また、東京電力福島第一原子力発電所事故による帰還困難区域内で、封鎖が解除されるまで“観に行くことができない”国際展「Don’t Follow the Wind」(2015年3月11日~)の発案と立ち上げをおこない、作家としても参加。同年、プルデンシャル・アイ・アワードで大賞を受賞。

 

■「くらいんぐみゅーじあむ」クラウドファンディング実施中
森美術館の展覧会場に託児所を開設する新作のアートプロジェクト「くらいんぐみゅーじあむ」では、託児所の運営資金の調達を目的としたクラウドファンディングが実施されている。子育て世代がなかなか気軽に美術館に足を運べない当世日本の社会事情に想を得たこのプロジェクトは、支援金額によって託児所の運営日数が決定。目標金額400万円に対して1,000円から33万円(税込)まで6コースの支援が設定され、さまざまなリターンが用意されている。特に注目のリターンは、Chim↑Pom作のオリジナルぬり絵(各コース共通)。提供されるぬり絵データで、思い思いにぬり絵を楽しむのみならず、本プロジェクトの関連イベントとして実施する「ぬり絵コンテスト」に応募することができる。審査員はChim↑Pomのほか、会田誠、東村アキコ、河村康輔。

「くらいんぐみゅーじあむ」イメージ画像

「くらいんぐみゅーじあむ」イメージ

クラウドファンディング募集期間は3月31日(木)23:59まで。詳細・申し込みはMOTION GALLERYのウェブサイトへ。
https://motion-gallery.net/projects/moriartmuseum_chimpom_2022

 

[information]
Chim↑Pom展:ハッピースプリング
・会期 2022年2月18日(金)~ 5月29日(日)
・会場 森美術館 ほか
・住所 森美術館:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
・電話 050-5541-8600(ハローダイヤル)
・時間 月・水~日曜10:00~22:00(最終入館21:30)、火曜10:00~17:00(最終入館16:30)
※5月3日(火・祝)は22:00まで(最終入館21:30)
・休館日 会期中無休
・観覧料 [平日]一般 1,800円(1,600円)、学生(高校・大学生)1,200円(1,100円)、子供(4歳~中学生)600円(500円)、シニア(65歳以上)1,500円(1,300円)
[土・日・休日]一般2,000円(1,800円)、学生(高校・大学生)1,300円(1,200円)、子供(4歳~中学生)700円(600円)、シニア(65歳以上)1,700円(1,500円)
※事前予約制(日時指定券)を導入しており、専用オンラインサイトから「日時指定券」の購入が可能。
※上記の括弧内の料金は専用オンラインサイト(下記)でのチケット料金。
https://visit.mam-tcv-macg-hills.com
※当日、日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしでの入館が可能。
・URL https://www.mori.art.museum

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