アートイベント

瀬戸内国際芸術祭2022

会場:直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島(春)、本島(秋)、高見島(秋)、粟島(秋)、伊吹島(秋)、高松港周辺、宇野港周辺 会期:夏会期 8/5(金)〜 9/4(日)
   秋会期 9/29(木)〜 11/6(日)
   ※春会期は終了済み

岡山県と香川県で3年に1度、瀬戸内海の12の島と2つの港で開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」。その5回目の開催となる「瀬戸内国際芸術祭2022」の春会期は4月14日(木)に始まり、すでに5月18日(水)に終了した。そして8月5日(金)には、いよいよ夏会期がスタートする。この「瀬戸内国際芸術祭2022」については、春会期開幕直前の「美術屋・百兵衛ONLINE」(4月13日公開号)の記事でも紹介している。
以前の「瀬戸内国際芸術祭2022」の記事はこちら

島のおじいさんおばあさんの
笑顔を見たい。

瀬戸内国際芸術祭2022メインビジュアル
今回のメインビジュアルの主人公として採用されたのが、サングラスをかけたお年寄りたちだ。現地を訪れたことのある方ならわかるだろうが、瀬戸内国際芸術祭の舞台となる島々でひときわ存在感を放っているのが、元気の良いおじいさん、おばあさんたち。
美しい自然と人間が交錯し交響してきた瀬戸内の島々に活力を取り戻し、瀬戸内海が地球上のすべての地域の『希望の海』となることを目指し」ていくという、瀬戸内国際芸術祭の理念に合致したイメージだと言えるかもしれない。
この芸術祭の公式サイトには、次のような言葉も掲げられている──「島のおじいさんおばあさんの笑顔を見たい。」-そのためには、人が訪れる“観光”が島の人々の“感幸“でなければならず、この芸術祭が島の将来の展望につながって欲しい。このことが、当初から掲げてきた目的=『海の復権』です。

本州側の起点である岡山から
瀬戸内の島々へ。

アイシャ・エルクメン《本州から見た四国》画像

アイシャ・エルクメン《本州から見た四国》


「瀬戸内国際芸術祭2022」がおこなわれる瀬戸内の島々へは、高松港を中心とした香川県内の港からもアクセスできる。しかし、新幹線などの鉄道を利用して全国主要都市から向かう場合は、岡山を経由する方が便利だろう。

妹島和世+西沢立衛 / SANA《海の駅「なおしま」》画像

妹島和世+西沢立衛 / SANAA《海の駅「なおしま」》


岡山県玉野市にある宇野港からは、多くの作品が鑑賞できる直島へ行く2つの航路(宮浦行き、本村行き)があるほか、豊島を経由して小豆島へ向かう船が出ている。また、犬島精錬所美術館が建つ犬島へは、岡山市内の宝伝港から出る高速船・旅客船で向かう。さらに小豆島へは備前市の日生港からフェリーで渡ることも可能。まさに岡山は、瀬戸内国際芸術祭の舞台である島々への玄関口なのだ。
宇野港には「瀬戸内国際芸術祭2013」以来、会場のひとつとして多くの作品が展示されてきた。JR宇野駅構内にある玉野観光案内所には「瀬戸内国際芸術祭2022」宇野港インフォメーションセンターも併設されている。作品鑑賞パスポートやガイドブックも購入できるので、ぜひ利用してほしい。

金氏徹平《S.F. (Seaside Friction)》プラン画像

金氏徹平《S.F. (Seaside Friction)》プラン

公開されたばかりの
新しい作品に出会える。

三宅之功《はじまりの刻》画像

三宅之功《はじまりの刻》

8月5日に始まる「瀬戸内国際芸術祭2022」の夏会期。小豆島の屋形崎に設置された三宅之功の《はじまりの刻》など、この会期から公開される作品も少なくない。また、夏ならではのイベントも各地で実施される。これまで瀬戸内国際芸術祭に行ったことのある人にとっても、新たな作品との出会いが待っているだろう。

大岩オスカール、坂 茂《男木島パビリオン》作品プラン画像

大岩オスカール、坂茂《男木島パビリオン》作品プラン

この夏「瀬戸内国際芸術祭2022」の会場に足を運び、心豊かになる体験をしよう。そこでは素晴らしいアート作品が待っているだけでなく、お年寄りをはじめとする多くの人々の笑顔とも出会えるはずだから。

瀬戸内国際芸術祭2022のロゴ

[information]
瀬戸内国際芸術祭2022
・会期 夏会期:8月5日(金)〜 9月4日(日)、秋会期:9月29日(木)〜 11月6日(日) ※春会期は終了済み
・会場 直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島(春)、本島(秋)、高見島(秋)、粟島(秋)、伊吹島(秋)、高松港周辺、宇野港周辺
・時間 施設により鑑賞時間は異なる
・作品鑑賞パスポート ①3シーズンパスポート:5,000円(16〜18歳は3,100円、15歳以下は鑑賞無料) ※全ての会期で有効 ※全会期中に芸術祭の参加作品(施設)を各1回鑑賞可能 ※ただし地中美術館、豊島美術館、その他一部の作品・イベントは別途料金が必要
②会期限定パスポート(夏用・秋用):各4,200円(16〜18歳は2,600円、15歳以下は鑑賞無料) ※夏用は夏会期中、秋用は秋会期中に芸術祭の参加作品(施設)を各1回鑑賞 ※ただし地中美術館、豊島美術館、その他一部の作品・イベントは別途料金が必要
③1デイチケット 1,800円 会期中の1日に限って芸術祭の参加作品(施設)を各1回鑑賞可能 ※直島は対象外
④2デイチケット 3,200円 会期中の連続する2日間に限って芸術祭の参加作品(施設)を各1回鑑賞可能 ※直島は対象外
作品鑑賞パスポートの詳細に関しては下記URLを参照
https://setouchi-artfest.jp/visit/passport/

・公式サイト https://setouchi-artfest.jp